干し芋の上手な保存方法は?カビない上手な保存のコツと美味しい食べ方

食品

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干し芋をもらったんだけど、食べきれないなぁ

干してあるし保存食らしいから、そのまま置いておいて大丈夫だよね。

ちょっと待って!

確かに保存食として生まれたけど、

ちゃんと保存しておかないとカビが生えるよ!

 

干しいもは元々「保存食」として生まれました。

そのため、常温で放置していても大丈夫なイメージですが、

実は思っている以上に早くカビが生えて食べられなくなってしまいます。

当記事では、干しいもの上手な保存方法と食べ方を紹介します。

干し芋の保存は冷蔵保存がお勧め

干しいもが食べられなくなってしまう原因で一番多いのが「カビ」です。

カビは20℃~30℃くらいの温度を好みます。

人が快適に過ごせる温度ではカビも発生しやすいと言えますので

冬場でも室温で置いておくのは避けた方が良いです。

また、カビの発生には酸素が必要ですので

冷蔵庫に保存する場合はチャック付き袋などに入れ、空気を抜いて密閉するようにしてください。

この時に2、3枚ずつラップに包むと袋にくっつかないので楽です。

※冷蔵庫の中は乾燥していますのでそのまま置いておくと干しいもが乾燥して固くなってしまいます。密閉するのはカビを抑える効果がありますが、乾燥を防ぐという意味でも重要です。

 

干しいもの長期保存は冷凍庫で

冷蔵庫での保存はカビを抑える効果がありますが、

全く発生しないという訳ではありません。

繁殖のスピードは遅くなりますが0℃~50℃程度の範囲ではカビは活動できます。

長期の保存には冷凍庫が良いでしょう。

また、冷凍保存する事で表面に白い粉が吹く事も抑える事ができます。

この場合も冷蔵庫での保存と同じく

チャック付き袋などに入れ、空気を抜いて密閉するようにしてください。

 

なるほど、冷凍すると長持ちするんだね。

でも冷凍すると味が落ちるんじゃない?

それに、冷凍するとどのくらい持つの?

実は冷凍する事自体で味が落ちる訳ではないよ

干しいもを冷凍する場合の保存期間は?冷凍すると味が落ちる?

冷凍庫で保存した場合、一体どれくらいの期間もつのでしょうか?

一説には「半年くらい」という話があります。

実際は業務用の冷凍庫(-25℃前後)で冷凍しておけば1年以上持つのですが、

家庭用の冷凍庫は-18℃くらいと、業務用冷凍庫に比べ高めです。

さらに開け閉めの度に温度が上がってしまうので

冷凍庫を開ける→表面が溶ける→閉める→溶けた水分が凍る

を繰り返し水分がどんどん抜けていってしまい、固くなり白く変色してくる

「冷凍焼け」と呼ばれる現象が起きてきます。

 

これが

・冷凍すると固くなる

・冷凍すると味が落ちる

と言われる原因となっています。

 

干しいもの生産工場では冬の間に加工しておき、冷凍保存で1年中出荷しています。

冷凍すると味が落ちるならそんな事はしないですよね。

常温では日持ちするの?保存期間はどれくらい?

元々、干し芋は冬の間の保存食として生まれました。

当時は冷蔵の設備等はありませんでしたので、土間などの涼しい所に置いていたようです。

また保存性を優先したため、良く乾燥させて仕上げています。

現在の干しいもは柔らかく、食感の良さを追求し水分を多めに仕上げていますので

昔おばあちゃんの家で食べた干しいもとは別物

美味しいおやつ、スイーツとして進化しています。

そのため開封後は常温での保存はなるべく避けた方が良さそうです。

また、パッケージに印字されている賞味期限は未開封の状態での話ですので

開封後は当てはまりません。

常温で置いておくとだいたい1~2週間もすればカビが生えてきてしまいます。

常温で置いておく場合は

・なるべく涼しい場所

・湿気を避ける

・空気に触れないように密閉する

以上3点を守ってください。

なるほど、

じゃあ食べきれなかった分は冷凍保存する事にするよ。でも凍った干し芋って美味しいの?

凍った干し芋、夏場はアリかもしれないね。

ちょっとした手間で、冷凍した干し芋もホクホクになるよ。

冷蔵、冷凍で保存した干しいもを美味しく食べるには?

冷凍させた干しいもは急激に解凍せずに冷蔵庫で一晩かけて溶かしましょう。

こうする事で干しいもの美味しさを保ったまま解凍する事ができます。

さて、冷蔵庫から出したばっかりの干しいも、冷たくて固いですね。

夏場はよく冷えた干しいもも美味しいのですが、冬場はやはり

温かく、もちもちした干しいもが食べたい所です。

そこでお勧めなのがオーブンや魚焼きグリルです。

軽く2~3分、焦げ目が付かない程度に温めると

蒸したてのお芋のように柔らかく、もちもちした食感が楽しめます。

ほんの少し焦げ目が付くと香ばしくて美味しいのですが、

焼きすぎると固くなってしまいますので様子を見ながら程々にして下さい。

 

また、温めには電子レンジも使えます。

ラップをかけて1分程度。こちらも温めすぎると固くなってしまいますので

様子を見ながら程々にお願いします。

 

ところでこの干し芋、白いカビみたいなのが付いているけど・・・。

これは食べられないよね。

何言ってるの!

この白いのが美味しいんじゃないの!!

干し芋についている白い粉はカビ!?

直売所などには干しいもがたくさん並んでいますが、

中には白く粉が吹いているものもあります。

あまり見た目がきれいではないので本場茨城では避けられる事が多いのですが、

第2の本場とも言われる静岡県では粉が吹いている干しいもが主流です。

この白い粉ですが、もちろんカビではなく、

干し芋に含まれる糖分が結晶化し、表面に浮いてきたものです。

麦芽糖と言って甘さ控えめな糖ですので舐めても砂糖のように強い甘さはありません。

出来たての干し芋は白い粉が無く、時間が経つにつれて増えていくのですが

「白い粉が吹いている干し芋が欲しい」という方もいらっしゃいます。

糖分が結晶化するので「白い粉が多い」という事は「糖分が多く、甘い」という事ですね。

しかし単純に白い粉が吹いている干し芋は美味しい!と言ってしまうとちょっと早い!

干し芋は生産から時間が経つにつれて白い粉が吹いてきますが、それに伴い固くなってきます。

・出来たての柔らかい食感の干し芋か

・熟成し粉が吹いた干し芋か

好みが分かれる所ですね。

 

まとめ

・干し芋は冷蔵庫での保存がお勧め

・長期保存は冷凍庫で

・常温の場合は涼しい所で密閉し、早めに食べる

干し芋は食べきりサイズの小分けパックでも販売されていますが

シーズン中は3kgなどの箱入りで販売している事も多く

食べきれずに置いておくともったいない事になってしまいます。

正しい保存方法を知る事で、最後まで美味しくお召し上がり頂ければ幸いです。

すぐ食べる分だけ取って冷蔵庫へ入れておく事にするよ。

冷蔵庫に入れたやつは、明日のおやつに焼いて食べるんだー♪

 

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