枝豆は大豆が熟す前に収穫したもの。という答えは半分正解で半分ハズレです。
大豆と小豆の違いは、「大きさ」ではなく、そもそもマメの種類が違います。
詳しく見て行きましょう。
枝豆と大豆の違いは、収穫時期?
枝豆と大豆は同じマメ科ダイズ属の植物で、
枝豆は、若く青い状態で収穫されたもの。
大豆は豆が完全に熟し、茶色く乾燥した状態になったところで収穫されたもの。
実際にその認識は間違いではありません。
しかし、現在は品種改良が進み
・大豆用の豆
・枝豆用の豆
と種類が分かれています。
枝豆用の豆でも品種が400以上あるとか。
大豆用の豆を若いうちに収穫すれば「枝豆」として食べられますが、
枝豆用の豆ほどは美味しくありません。
また、枝豆として収穫せずに熟すまで育てれば「大豆」として収穫できますが
大豆用の豆ほどは美味しくありません。
小豆と大豆の違いは「別の植物」
枝豆と大豆は微妙な関係である事が分かりましたが、
小豆と大豆ははっきりと別の種類と言えます。
大豆はマメ科ダイズ属でしたが
小豆はマメ科ササゲ属に属します。
「同じマメ科なら似たようなもんじゃないの?」と思ってしまいますが、例えばマメ科ソラマメ属のそら豆とマメ科ダイズ属の大豆は同じマメ科ですが、全然違う豆ですよね。
同じように、ササゲ属の小豆とダイズ属の大豆は別のものです。
大豆(ダイズ属)の仲間にはどんなものがある?
大豆と言えば節分の豆まきで使うのが一般的な認識ですが、それ以外にも
豆腐、納豆、豆乳、湯葉、油揚げ、おからなどの食品
味噌、醤油などの調味料
大豆油などの食用油
などの原料となっています。
また、「豆の王様」「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、
最近では「大豆ミート」と呼ばれる、肉の代替品として使われる事もあります。
小豆(ササゲ属)の仲間にはどんなものがある?
小豆を含むササゲ属は、あんこなど、和菓子の原料や赤飯などに使われます。
また、小豆は小さいものは普通小豆、大きな種類のものは「大納言」と呼ばれ粒あんや甘納豆などに使用される高級種です。
枝豆を育てたい!
「家庭で枝豆を育ててみたい」と考える方もいらっしゃると思います。
その場合はホームセンターなどで「枝豆の種」を購入するよりも
スーパーに売っている食用の大豆を購入した方が実はコスパが良かったりします。