セールで安くなっていたからと言って、ちょっと大きめサイズを買ってしまったTシャツ。
家に帰って着てみると、やっぱりちょっと大きすぎるかもしれない・・・。
でもまだ諦めないで!そのTシャツ、綿であれば小さくする事ができます。
ぜひ参考にしてみてください。
綿の服は熱を加えると縮む
手っ取り早く、鍋に入れる
綿の服を手っ取り早く縮ませたい場合は、たっぷりのお湯を入れた鍋に入れてしまいましょう。
お湯の温度が高いほど良く縮むのでぐつぐつと沸騰させます。
火を止め、服を入れたら15分ほど放置します。
※必ず火を止めてから服を入れてください。服を入れたまま煮てしまうと焦げてしまう可能性があります。
その後、熱いままだと危ないのでお湯から上げ、十分に冷ましましょう。
冷めたら洗濯機で脱水のみ行い、乾かします。
乾かす時には、なるべく乾燥機を使用してください。
乾燥機で乾かす理由としては、熱を加える事が目的というより、干す時に重力で引っ張られてしまうのを防ぐ意味があります。
せっかく縮んでも、干す時に伸びてしまったら残念ですよね。
お手軽にドライヤーで縮ませる
服全体ではなく、例えば袖口など小さい範囲を縮ませたい時は熱湯とドライヤーを使います。
縮ませたい部分、例えば袖口なら袖口だけ熱湯につけ放置します。お湯の量が少ないので大体15分もすれば触れるくらいには冷めます。
その後、軽く絞りドライヤーの熱風を当てながら、形を整えつつ乾かします。
熱風を一か所に当て続けると、いびつに縮んでしまう可能性がありますので、均等に乾くように当てましょう。
実は、綿の繊維は縮まない!?
「綿の服をお湯に入れてしまって痛まないのか」と心配になってしまいますが、
綿の耐熱温度は意外と高く、綿の繊維は230度程度まで耐えられるようです。
焚火用の服の素材は必ず綿ですし、我が家で使っている鍋敷きや鍋つかみも綿です。
繊維自体は熱に強いのですが、それならばどうして服は熱で縮むのでしょうか。
綿はご存じの通り、植物が原料です。
綿の木の種を守るために、種のまわりに白くフワフワした繊維ができます。
この繊維から糸が作られ、糸を織り込んで布地が出来上がります。
元々、天然の綿の繊維は少し縮れているのですが、
それを引っ張ってねじりながら糸にします。
糸にする際に引っ張られ、布として織り込む時にも引っ張りながら作ります。
そのため、服として出来上がった時の綿の繊維は引き延ばされた状態になっています。
水分と熱をかける事で、この伸びきった繊維が元の縮れた状態に戻ろうとする事で、全体的に見ると服が縮むという事ですね。
ポリエステルの服は縮ませる事ができない
綿の服は縮ませる事ができる事がわかりました。
それでは他の素材、ポリエステルなどはどうでしょう。
「乾燥機を使えば縮ませる事ができる」等の記載を見かけますが、
これは服にとってはダメージ大。
あまりお勧めできる方法ではありません。
ポリエステルは石油など、科学的に合成された原料から作られる合成繊維です。
化学繊維の中では熱に強い部類に入りますが、例えば焚火の火の粉等ではすぐに融けて穴が開いてしまいます。
ポリエステルが溶け始めるのは240度程度と言われています。
普通、乾燥機を使用しても200度を超える事はありませんので、大丈夫のように感じますね。
しかし、ポリエステルが軟らかくなり始める温度は意外と低く、70度を超えると、繊維の縮みが起きてしまいます。
この繊維の縮み、均等に縮んでくれたら良いのですが、大抵はただの「シワ」になります。
一度シワになってしまったら直すのは大変ですので、乾燥機や熱湯などの高温で縮ませようとするのは避けた方が良いです。
まとめ
綿の服は、熱をかけると伸びている繊維が元の縮れた状態に戻ろうとするため縮むという事が分かりました。
また、縮んだ服は着用を繰り返す事で少しずつ伸びて元に戻ります。
元に戻ったら、また熱湯を使い縮ませる事もできます。
サイズが大きくても諦めずに、今回紹介した方法で縮ませてみてください。