多くの耐熱タッパーは耐熱温度140度ですが、
油分が多い食品の電子レンジでの加熱の際には溶ける事があります。
しかし、溶けたタッパーを誤って口にしてしまったとしても
体外に排出されますので心配はいりません。
え!?タッパーって電子レンジで溶けるの?
タッパーの中に作り置きした料理を入れておいて、
さあ食べようと電子レンジでチンした時、
「あれ?なんか変な匂いがする?」という経験はありませんか?
また、「電子レンジでチンしたタッパーの蓋がしまらなくなってしまった。」
ということはありませんか?
それ、
実はタッパーが溶けています。
電子レンジ対応のタッパーなのに溶けるの!?と思われる人も
多いと思いますが、電子レンジ対応でも溶ける事があるんですよ。
ここでは、電子レンジ対応のタッパーが電子レンジで溶ける理由や、
溶けた時の人体に与える影響をお伝えします。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
タッパーが電子レンジで溶ける理由!耐熱温度を超えてしまう場合がある!
電子レンジ対応のタッパーが溶けたら、
それは不良品じゃないかと思われるかもしれませんが、そうではないんです。
そもそもですが、お持ちのタッパーは、
本当に電子レンジ対応ですか?
「耐熱」と書いてあるから、電子レンジ対応だと思っていませんか?
耐熱=電子レンジ対応という訳ではない事を覚えておきましょう。
電子レンジで使うなら
パッケージやラベルに「電子レンジOK」「電子レンジ対応」等の表記があるものを選びましょう。
しかし、ラベルを捨ててしまった時などは、
容器の底に書いていある耐熱温度である程度判断する事ができます。
実は、タッパーにはそれぞれ耐熱温度があって、
電子レンジでチンをするなら耐熱温度140度以上のものが適しているんです。
また、耐熱温度が高くても電子レンジ対応ではないタッパーもありますので注意が必要です。
耐熱温度140度以下のタッパーであれば、
チンすると溶けてしまう可能性がありますので注意してください。
なお、忘れがちですがタッパーの蓋も必ず見てくださいね。
柔らかい蓋の場合は、大抵ダメです。
本体は電子レンジ対応でも
「電子レンジを使用する際はフタを外してください」
と記載があればわかりやすいですが、
特に古いタッパーはそんな事は書いていない場合が殆どです。
もし蓋に耐熱温度が書いてなければ、
電子レンジに入れない方が無難ですよ。
まずはお持ちのタッパーとその蓋を確認してみてくださいね。
ですが、耐熱温度が140度以上でも溶けてしまうこともあります。
それは、チンをすると耐熱温度を超えてしまうからなのですが、
どういう時に超えるのでしょうか。
それは、2つ考えられます。
油分がたくさん含まれた料理を加熱する時
から揚げや油を多く使った野菜炒め、などですね。
油は加熱すればするほど高熱になります。
そのため、電子レンジでチンした際に、
油の温度がタッパーの耐熱温度以上まで上がってしまい
熱くなり過ぎた油分と接している部分が溶けてしまいます。
ですので、油分がたくさん含まれた料理を加熱する際は注意が必要です。
最初は設定時間を少なめにして、もう少し温めたい場合は、
時間を追加する、という風に小刻みに加熱するのがいいですよ。
加熱をし過ぎた時
油分が多く含まれていない料理でも、
必要以上に加熱してしまうと、タッパー内の温度がどんどん上がり
耐熱温度を超えてしまう事があります。
耐熱温度が140度以上であっても、閉めたまま加熱を
してしまうと、タッパー内の温度が上がりやすいです。
加熱する際は、必ず蓋を外すか、外したものを上に
軽く載せるようにしましょう。
これを守れば安心ですよ。
タッパーが電子レンジで溶けた!溶けたプラスチックは人体に害?
次に、「せっかく作った料理なのに、タッパーが溶けてしまった。中のお料理は食べられるの?」
という疑問にお答えします。
答えは、食べても大丈夫です。
タッパーの材質はプラスチックですが、
プラスチックやプラスチック成分は体内に入ったとしても、
消化や吸収はされず、身体の外に出ていきます。
人体に影響はないと言われています。
食品用に使われているプラスチックなら、なおさら安心です。
ただ、小さなお子さんには念のため避けた方がいいかもしれません。
なぜなら、万が一溶けたプラスチックの破片が入っていた時に
自分で口から出せないからです。
タッパーを電子レンジでチンすると、蓋が開かなくなる!?
タッパーを電子レンジで温める時は、「溶けてしまう」以外にも、
蓋が開かなくなる事にも注意が必要です。
蓋が開かなくなる原因としては、加熱した際に
中の空気が膨張し、隙間から少しずつ抜けていくのですが、
電子レンジから取り出すと少し温度が下がるので
膨張していた空気がギュッと縮みます。
そのため中の空気圧が下がって蓋が取れなくなってしまいます。
蓋を外したり、外した蓋をずらして載せておくのは
蓋が取れなくなってしまう事を防ぐ意味もあります。
また、タッパーによっては蓋を閉めたまま加熱すると、
圧力で蓋が飛んでしまう事もあります。
電子レンジの中が汚れたり、
やけどしてしまっては大変ですね。
電子レンジでタッパーに入った料理を加熱する際には気を付けよう
共働き世帯や離乳食が必要なお子さんがいる人などは、
特に料理を作り置きすることが多く、
タッパーは手放せないと思います。
貴重なタッパーを破損しないですむように、また、
安心して食べられるように、加熱する際にはぜひ気をつけましょう。