寒い季節の必須アイテムのひとつ、マフラー。
でも、マフラーの毛が抜けてコートや制服などについたり、
グロスを塗ったくちびるにひっついたりして、
イライラした経験ってありますよね?
実は、服にマフラー毛がつく原因は「静電気」です。
人や物には常に電気が流れているのですが、
冬は空気が乾燥しているため、電気は放電されずにその場に留まります。
そして、留まっていたプラスとマイナスの電気が結びついた時、
静電気が起こります。
つまり、マフラーと服が、それぞれプラスとマイナスの
異なる電気を発生する素材であれば静電気が起こり、
服にマフラーの毛がついてしまうのです。
素材の相性が悪いということです。
ですので、マフラーと服の素材の相性が良ければ、
服にマフラーの毛はつきにくいということですね。
それぞれの素材が、どちらもプラスの電気を発生する素材、
あるいは、どちらもマイナスの電気を発生する素材、
であれはいいわけです。
プラスの電気が発生する素材は、ウール・カシミヤ・レーヨンなど。
マイナスの電気が発生する素材は、アクリル・ポリエステル・ポリウレタンなど。
例えば、マイナスの電気が発生する素材同士
「ポリエステルのコートにポリエステルのマフラー」や
プラスの電気が発生する素材同士
「ウールのコートにカシミヤのマフラー」の組み合わせであれば、
服に毛はつきにくいということです。
まずできる対策としては「素材の相性を考える」という事です。
服にマフラーの毛がつかない方法①…洗濯をすると静電気が抑えられる!?
とはいえ、素材の組み合わせの相性がいいからと言って、
全く毛がつかないわけではありません。
そこで、服にマフラーの毛がつく時の対策についてお伝えします。
静電気を抑える対策、とも言いかえることができますね。
静電気を抑えるには、一度マフラーを、
柔軟剤を使って洗濯するのがおすすめです。
柔軟剤には、界面活性剤が含まれています。
界面活性剤には、水になじみやすい分子と油になじみやすい分子が
あるのですが、その水になじみやすい分子が繊維につくと、
静電気を逃がしてくれる効果があるのです。
服にマフラーの毛がつかない方法②…余分な毛を落としておく
また、洗濯には、余分な毛を落とすという効果もあります。
マフラーは、特に、使い始めのものは毛が抜けやすいことが多いです。
ですので、服に毛がつかないようにするために、
抜けやすい毛をはじめから取っておくのです。
なお、洗濯をする時には、ダメージの少ない手洗いが基本です。
中には、洗えない素材もありますので、
マフラーの品質表示タグをしっかりと確認しましょう。
また、余分な毛を落とすには、
洋服用ブラシやエチケットブラシでブラッシングしたり、
洋服用の粘着テープで表面の毛を取ったりするのも効果的です。
洋服用の粘着テープで毛を取る時には、やり過ぎには注意しましょう。
繊維が抜け過ぎて、マフラーがペラペラになってしまうこともありますよ。
服にマフラーの毛がつかない方法③…静電気防止スプレーを使う!
その他にできる対策としては、マフラーに
衣類の静電気防止スプレーをかける方法があります。
エレガードなどが有名ですが、ドラッグストアや100円ショップなどでも手に入ります。
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静電気防止スプレーはマフラー以外でも、セーターやスカートの裏地などにも使えるので、
1本持っておくと便利かもしれませんね。
最後に、今まで紹介した方法を試しても、
まだ毛がついて困ってしまうという場合には、以下の方法もあります。
服にマフラーの毛がつかない方法④…ヘアリンスを使う!
ヘアリンスを使う方法です。
ヘアリンスには、柔軟剤と同様、界面活性剤が含まれています。
水になじみやすい分子が空気中の水分を取り込んでくれるため、
静電気が抑えられるのです。
やり方は、水で薄めたヘアリンスをスプレーボトルに入れて
マフラーに吹きかけるだけです。
ヘアリンス1に対して水10以上の割合でOKです。
ただ、ヘアリンスは香りが強かったり、
分量が多すぎるとベタベタしたりもするので、
この方法は裏技として、様子を見ながらやってみてくださいね。
素材別に見る、毛がつかないマフラーは?
・カシミヤのマフラー
カシミヤ、特に高級なものは毛が抜けにくいと言われています。
しかし実際は毛足の長さによるところも大きく、
毛足が短い方がより毛が抜けにくいです。
ウールのような毛羽立ちは少ないので、買ったら即手洗いか
一度クリーニングに出すと良いでしょう。
・ウールのマフラー
ウールは保温性が高いのですがデリケートです。
ドライクリーニングが基本ですが、手洗いする場合は表示をよく確認し、優しく行いましょう。
使い始めは繊維が抜けやすく、ていねいにブラッシングで毛を取り除いてあげると
毛がつくのを抑える事ができます。
・アクリル100%のマフラー
アクリルは静電気が起きやすいという特徴があり、
ウールなどのプラスの電気が発生する素材には毛がよくつきます。
しかし、静電気が起きやすいのでコートの素材にかかわらず
静電気防止スプレーを使用した方が良いです。
まとめ
結局は毛が付かない素材というものは無く、
毛が付きにくい組み合わせにするか、
毛が抜けるのが少ない(毛足が短い)マフラーを選ぶか
マフラーの毛が服についても目立たない色の組み合わせにするか・・・。
マフラーは、首元を温めてくれるだけでなく、
ファッションのポイントにもなる冬には必須のアイテムです。
ぜひこの記事を参考に、寒い冬を快適に、おしゃれに過ごしてみてくださいね。