ねずみの尻尾が長い理由は?尻尾に隠された驚きの能力とは!?

雑学

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「ネズミ」と聞いて思い浮かべるのは、長いひげと大きな耳、そして長い尻尾ですね。

ねずみの長い尻尾は、主にバランスを取るためと言われていますが、

他にもいろいろな使い方があったんです!

ねずみの尻尾について調べた事をまとめてみました。

ネズミの尻尾が長い理由は、バランスを取るため

ねずみは外敵から逃げるため、また餌を捕るためにあらゆる所を移動します。

運動能力は高く、やっと爪がかかる程度の壁を登ったり、細い隙間や木の枝の上、

ロープなんかも簡単に渡ってしまいます。

 

この時に役に立つのが長い尻尾で

サーカスなどで綱渡りの人が長い棒でバランスを取る時のように、

長い尻尾を左右に振りながらバランスを取っています。

また、ロープに尻尾を巻き付ける事で落ちずに進む事ができます。

 

外敵から逃れる際の急な方向転換の時も

長い尻尾を振る事で素早くバランスを崩さずに曲がる事ができます。

チーターが走っている所を見た事があるでしょうか。

右へ左へと曲がる際に、尻尾がグルグル回っています。

2足歩行の人間は手を使ってバランスを取りますが、

4足歩行の動物は前足も使って歩くので、尻尾を使って上手にバランスを取っているんですね。

 

バランスを取る以外にも尻尾の使い道はあります。

クモザルというサルは尻尾を手のように使い木登りをします。

器用に餌をつかんだりできるので、第五の手足とも呼ばれる程です。

 

ねずみもクモザル程ではありませんが、尻尾を器用に使います。

木の枝や電線などから落ちそうになった時に、長い尻尾を巻き付けて落ちるのを防ぐ事があります。

また、手のように使って、大きな餌などに巻き付け引き寄せる時にも使います。

 

他にも、尻尾で体温調節を行う種類のねずみもいます。

このタイプは毛が生えていない赤い地肌が出ている尻尾が特徴ですが、

尻尾の血流量を調節する事で熱を逃がし、汗をかく代わりに体温調節を行っています。

 

また、ラクダのこぶは栄養を蓄えていますが

アフリカに住む太い尻尾を持つねずみは、尻尾に栄養を蓄えているそうです。

このねずみは長い尻尾ではなく、ぷっくりとした太くて短い尻尾です。

 

尻尾が長いねずみばかりではない

ねずみの尻尾が長い理由として、様々な事に役に立つと述べましたが

尻尾が短い種類のねずみもいます。

ハムスターなどがそうなのですが、ハムスターは夜行性で

1日のほとんどを巣穴で過ごします。

巣穴と言っても複数の入り口に、寝床や食料の貯蔵庫など

複雑なトンネルになっています。

トンネルの中では長い尻尾は邪魔になってしまうため、退化したと言われています。

乾燥地帯に住んでいて、外に出る時間も短く

捕食者を避けて明け方と夕暮れのほんの少しだけなので

長い尻尾は必要がなかったのでしょうね。

短い尻尾は役に立たない?

退化した短い尻尾は役に立たないのでしょうか。

もちろんそんな事はなく、手を使って食べ物を食べる時

後ろ足と尻尾の3点を地面につけ、安定して立ち上がる事ができます。

ちなみにハムスターの尻尾には骨があり、毛で隠れている部分もありますので

意外に長いそうです。

ねずみの尻尾が切れたら再生しない

ちなみに、ねずみの長い尻尾は切れたらまた生えてくるのでしょうか。

残念ながら、トカゲのようには再生しません。

同じ哺乳類、犬の尻尾が切れたら生えて来ないのと同じですね。

「ねずみの尻尾を切ったら死んでしまう。」

という噂もありますが、ねずみの尻尾には生命に関わるような器官がある訳ではありませんので

尻尾が切れたからと言って死んでしまう事はありません。

しかし、尻尾が無いとうまくバランスを取ったりする事が出来なくなるので

野生のねずみなら死んでしまう確率は間違いなく上がるでしょうね。

 

ねずみの長いひげは高度なセンサーだった!

ねずみは夜行性です。猫の目が光るように、ねずみも夜でも良く見える目を持っているかと言うとそんな事はなく、とても視力が悪いです。

動くものには敏感に反応しますが、色や形を判別する能力が低く

ぼんやりとした形や影などを見分ける程度と言われています。

 

その分、触覚が優れていて、特にひげはセンサーとして働きます。

暗闇でも壁などに長いひげを接触させて移動していて、

慣れた所なら真っ暗でもひげの感覚を頼りに普通に動き回る事ができます。

 

目よりもひげの方が重要で、真っ暗で目が見えない状態でもひげのおかげで行動できますが、

ひげを切ってしまうと、明るくてもうまく障害物を避けたりできなくなるそうです。

 

また、周囲の振動なども敏感に察知して危険から逃れます。

ねずみを捕獲するための粘着シートも、ひげで素早く察知してよける事もあるようです。

 

ねずみは耳がいい

ねずみの特徴の一つである大きな耳ですが、

超音波といわれている2万Hz(ヘルツ)以上の周波数も聞き取る事ができるようです。

動物の中では一番聴覚が優れていると言われ、

ネズミ同士の会話は超音波を使っているそうです。

 

この聴覚の良さを逆手にとって、人間には聞こえない超音波を使用した

ねずみ避けの機械も販売されています。

このねずみ避けの超音波ですが、ねずみが慣れてしまう事もあり

頭の良いねずみにはあまり効果がない事も多いようです。

まとめ ねずみの尻尾が長い理由

主にバランスをとるためであるがその他にも

・巻き付けて体を支える

・大きな餌を運ぶ時に使う

・体温調節のため(種類による)

という事が分かりました。

ねずみの尻尾が長いのは、生きるために必要だったからですね。

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