カバンの中のお財布って意外と場所を取っていませんか?
内側を覗いてみると現金やクレジットカードの他にも入っているものがありますね。
たとえば運転免許証や保険証、キャッシュカードなど欠かせない必需品が多く入っているかと思います。
ポイントカードのアプリ化やQRコード決済の導入などによりカードの枚数が減らせるとはいってもやはり限界はありますよね。
財布を持ち歩かずにスマホケースに最小限度のものだけを入れて生活するというスタイルって少し憧れます。
筆者はそういうスマートな方法を取り入れてみようとしたことがありますが、実情なかなか難しいところがありました。
しかしそう遠くない未来では、そんな憧れのスタイルが実現できるようになるかもしれないのです。
なんと、運転免許証がマイナンバーカードに一本化されるようになる動きがあるのです。
今回は、運転免許証の一本化によって、あなたの生活にどのような影響があるのかについてまとめてみました。
2022年に実現か?菅首相が意向を示した一本化政策
9月16日に菅内閣が発足しデジタル庁新設に向けて動きを見せています。
その中で、注目されている政策のひとつに運転免許証をデジタル化し、マイナンバーカードと一本化させるというものがあります。
この政策実現に向けて運転免許管理システム「クラウドサービス」導入を2022年までに完了させて、順次運用が開始されていく予定です。
マイナンバーカードに保険証としての機能も持たせるというニュースが報道されたのは2020年2月頃と記憶に新しい時期です。
なぜ、運転免許証についてもマイナンバーカードと一本化しようという動きがあるのでしょうか。
それは、マイナンバーカードの普及率を引き上げる為です。
2020年9月1日現在日本全国でのマイナンバーカード普及率は19.4%にとどまっていて、話題となっている割に低いという印象です。
普及率が向上し、国・地方公共団体の情報連携が進むと15桁の番号1つで照合等を行うことが出来るようになります。
それにより手続きの時間が短縮したり、簡素化したりするというメリットがあります。
また、国民それぞれにどのくらいの所得があるのかといったことが把握しやすくなる為、脱税や社会保障費の不正受給を防止できるとも言われています。
利便性向上への期待⁉ コンビニ化する行政サービス
上記だけ読むと「お役所の為にやっていることで国民にとってメリットがない」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
有識者の中にも、このマイナンバー政策について批判的に捉えている人がいます。
しかし、そんなことはありません。
今回の政策が実現すれば、あなたの暮らしにとってプラスになる場面がいくつかあります。
① 運転免許証の更新
今までは運転免許の更新を行う為には、免許センターまで赴き長蛇の列に並んで手続きをしなければなりませんでした。
特に日曜日の場合は、かなり混雑していて手続きをするだけなのに、すごく疲れてしまいますよね。
しかし、運転免許証がマイナンバーカードに一本化されると24時間365日オンラインで済ませることが可能になるといわれています。
社会人の方にとっては朗報ではないでしょうか。
② より良い医療サービス
2021年3月からマイナンバーカードに保険証の機能が統合されます。
これにより、お薬手帳がなくても過去に受けた治療や投薬の情報がデータとして蓄積されているので、患者ひとりひとりに合った医療を受けることが可能になります。
かかりつけ医だけでなく、旅行先での突然の体調不良の場合でもこの効果が活用されます。
また、入院等で医療費が高額となった場合、後から還付されるとわかっていても不安になってしまいますよね。
こうしたケースでも役所窓口での限度額証明の手続きが不要となり、病院窓口での負担を抑えることが出来つようになります。
まとめ
近い将来実現に向けて政府が力を入れているマイナンバー政策。
なりすまし被害や情報漏洩など課題となる点がいくつかあるものの、メリットもたくさんあるように思います。
筆者としては、別個にカードを持たなければならないのは何かと不便に感じていました。
一本化されることにより、便利でよりスマートな暮らしになるのは魅力的な部分だと思います。
役所手続きなどもいざというときは何かと不安になってしまいがちですが、カードにより簡略化されるのは安心感もあります。
この政策が今後どのようになっていくのか目が離せないですね。